理学療法士による職場環境改善『Human works』|「見える化」の仕組み

「見える化」の仕組み

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Human Worksでは、職場環境の改善前・改善後の「見える化」を徹底しています。数値化・見える化を行う上で、使用する主な器具をご紹介します。


心拍計

対象となる作業が人体に及ぼす影響を、改善前、改善後に分けて、測定します。身体への負担が大きければ大きいほど、心拍は大きくなるため、比較しやすくなる点が特徴です。


活動量計

一日の活動を測定することができる機械です。活動が高い仕事を長時間続けると、本人が気付かない間に疲労が蓄積し、過労になります。自覚的な疲労を含め、評価します。こちらも心拍計同様、改善前の活動量と改善後の活動量を比較し、改善効果を確認することが可能です。


作業姿勢評価法(OWAS法)

作業中の様子を動画撮影し、作業ごとの姿勢を確認した上で、カテゴリ分けを行います。主に確認するポイントは、体感・体の傾き方・上肢・下肢の4点です。図解式のため、一目でわかると好評です。



ただし、数値化・見える化の目的は、単に人体への負担を減らすことではありません。
現状を確認し、作業目的に準じて「何ができるのか」「何をすれば、職場環境改善につながるのか」といった具体的内容に基づく話し合いに繋げること、そしてその先にある職場環境改善を目指すことが目的です。

数値・見える化をする理由


現在、私は滋賀医科大学大学院にて作業関連性運動器疾患対策の研究活動にも従事しています。また、様々な情報が混在している状況を踏まえ、理学療法士として、研究者(日本人間科学工学会認定・人間工学準専門家)として、学術的に根拠のある情報提供を心がけています。

職場環境の「改善前」と「改善後」の変化は、体感・感覚として感じていただくことは可能です。しかし、数値化・見える化をすることで、実際の参加者の方の満足度向上につながるだけでなく、設備改善などの必要性に関しても、客観的データとして判断することができます。
さらに工場などの生産現場の場合、1分間に製造できた数なども合わせて評価することで、より具体的な生産性評価が可能です。

一方、デスクワーク中心の職場の場合、活動量が低い(不活動)との結果が出る可能性が高いです。「ずっと座っているだけなのに、疲労が取れない」といったケースは、低活動量が原因であることが多く、高めるための工夫を考える必要が生まれます。単に「適度に休憩しましょう」と声かけをするのではなく、行動と数値の関連性を提示した上で、目標活動量を定めることが可能です。

数値化・見える化をする
3つの理由

  • 1体感や感覚以外に客観的データを提示することで、当事者の満足度を上げる
  • 2改善内容と結果をデータとして示すことで、改善による成果が目に見えて実感できる
  • 3設備投資などが必要とされるケースも、投資と改善内容とのバランスが確認できる