理学療法士による職場環境改善『Human works』|人間工学とは?

人間工学とは?

-Ergonomics-

人間工学とは、科学技術の一種です。働きやすい職場や生活しやすい環境を実現することを目的に、安全で使いやすい道具や機械をつくるために役立てられています。
実は、人間工学は、とても身近なところで使われています。ひとつ、例に挙げてみましょう。

例えば、自動車。もしあなたが運転席に座ったときに、ハンドルがとても近い場所にあり、アクセルが遠い場所にあったとしたらどうでしょうか。運転することが大変なだけでなく、危険度も増してしまいますね。こういったことがないように、ハンドルやアクセルは、人間の動きや特性を元に、位置や大きさを計算した上で、設置されているのです。

このように、道具やシステムを人間の特性に合わせる、人がモノに合わせるのではなく、モノを人に合わせる学問や技術を人間工学といいます。モノの中には、適切に休憩時間を確保することで、結果的に仕事の効率アップに繋げるなどのシステム改善も含まれます。

Human Worksの研究

現在、私は、滋賀医科大学大学院にて作業関連性運動器疾患対策の研究活動に従事しています。 「どういった動作をすることで、身体に負担が生じるのか」といったデータを計測し、現在論文を作成中です。測定データとHuman Worksでの活動は連動していますので、日々、進化しています。
例えば、介護現場を舞台にした場合であれば、次のようになります。
  • ●ベッドに寝ている人の高さに合わせて、介護士が腰を曲げる
  • →人がモノに合わせる例
  • ●ベッドの高さを上げ、介護士が腰を曲げずに作業できるようにする
  • →モノを人に合わせる例
腰を曲げずに作業ができて良かった、楽だったという単なる感覚に終わらせず、数値化することで客観視する学問。さらに負担を減らすためにはどういった姿勢がベストかを研究する学問。これが、人間工学です